キャデラックのアランテが入庫しました。
この車は92年モデルで、ヤナセではおそらく最後の方の、数少ないもののひとつであります。
エンジンは4.56リッター、ノーススターエンジンが搭載されており、アメ車としては初めて
コンピューターを駆使した、様々な仕掛けが作られた初めてのモデルとなりました。
生産過程は特殊で、外装をイタリアのピニンファリーナ社が担当し、エンジン、シャーシを
アメリカのGMが作り、これをイタリアまで空輸し、合体させまたアメリカへ輸出するという
莫大なコストをかけたプロジェクトでした。
ところが他のデビルと同じエンジンというのと、FFのためメルセデスベンツのSLに対抗して
作られていきましたが、走りの面で劣っていたため、かわいそうな結末になった悲劇の車です。
その後はキャデラックXLRに後継を譲り、非常に短命で終わりました。