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メルセデスベンツW124リミテッドシート再生 パート2

 全体のシートをまず、シンナーできれいに拭き取り、素の部分の色を

確認しなければなりません。

このシートは1度もリペアされることなく、オリジナルで、きていたようです。

いよいよマスキングをし、外せるリアシートなどは取り出して、このようにマスキングします。

IMh_0542.jpg

自然光で色合いをあわせながら、グレーの色みとブルーの赤みの部分の

調整をしっかりとしていきます。

次にパテを使い、ひび割れのひどい部分をきちんと修復し、先程作った色のグレーの部分を

入れていきます。

そしてマスキングをし、ブルーの色を濃いほうから薄いほうに向かって、グラデーションを

かけていきます。

一見すると適当に見える、はりわけですが、これにはきちんとパターンがあり、全体のデザインを

イメージしながら、1つ1つぼかしていかなければならないので、センスが問われるところです。

IMh_0549.jpg

ある程度パターンを考慮したうえで、仕上げるとこんな感じになります。

オリジナルはもっともっと濃いのですが、これはサイドパネルに合わせているので

さじ加減が違います。

この上にさらにクリアコートをかけて、色が落ちないようにおさえます。

すると元通りのリミテッドシートが完成されます。

IMh_0550.jpg

表から見ると車全体をマスキングしながら行うので、ものすごい大ごとのように見えます。

確かにこの作業は丸1日かかるので、普通のシートを塗るよりは遥かに手間が

かかります。

IMh_0552.jpg